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ヨギボーは身体に悪い?作業療法士が解説する「使い方」次第で変わる効果

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作業療法士のsaiです。ヨギボーを5年使っています。ヨギボーについて調べてみると、色々な意見があります。「腰に悪い」「肩こりがひどくなった」という声もあれば、「気持ちよくて手放せない」という声もあります。この記事では、ヨギボーの使い方次第で変わる効果について解説します。

仕事から帰ってきて、ヨギボーMAXにどさっと身を預ける瞬間。あの包み込まれる感覚は、本当に気持ちがいいです。気づけば体の力が抜けて、そのまま寝てしまうこともあります。昔、別のビーズクッションを使ったことがあったのですが、柔らかすぎて体が定まらず、まったくリラックスできなかった記憶があります。しかし、ヨギボーMAXは、どのように寄りかかっても体全体を包み込むように支えてくれるところが違いました。MAXのように大きなサイズだと、頭から足先まで全身を預けられるので、よりしっかりリラックスできます。一方、小さめのヨギボーに座る時や座って作業する時は、頭や首が支えられず、緊張が抜けないこともあります。

「ラクな姿勢」と「身体に良い姿勢」は、実は別ものなんです。


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問題の本質は「ヨギボーが悪い」のではなく、使い方によって身体への影響が変わること

ヨギボーについて調べると、「腰に悪い」「肩こりがひどくなった」という意見を見かけることがあります。一方で、「ヨギボーに寝転ぶと身体の力が抜けて気持ちいい」「肩や腰が楽になる」という声もあります。
実は、どちらも間違いではありません。
その理由は、ヨギボーが「座るための使い方」と「寝るための使い方」で、身体への影響が大きく変わるからです。
先ほどお伝えしたように、ヨギボーMAXに頭までしっかり預けて横になると、首や肩の力が抜けやすく、非常にリラックスしやすいと感じています。一方で、ヨギボーに座ったまま長時間スマホを見たり、パソコン作業をしたりすると、腰や肩に負担を感じることがあります。
つまり、
• 休憩や仮眠ではメリットが大きい
• 長時間の座位作業ではデメリットが出やすい
という特徴を持ったクッションだと考えると理解しやすいでしょう。ビーズクッションそのものが腰痛や肩こりを悪化させると直接証明した研究は、現時点では十分ではありません。ヨギボーそのものが悪いのではなく、「どのような姿勢で、どのような目的で使うか」が重要なのです。

肩こり・腰の不調を引き起こす3つの原因(座る使い方の場合)

ここからは、特に「座る使い方」でこりや不調が出やすい理由を、3つの原因から見ていきます。

原因①骨盤が後ろに傾き、腰が丸まる

深く沈み込む座面では、骨盤が後ろに倒れた姿勢になりやすくなります。その結果、背骨全体が丸まり、腰だけでなく背中や肩にも余計な負担がかかります。

原因②長時間、同じ姿勢から動かなくなる

ヨギボーは体を包み込む座り心地のため、リラックスして長時間同じ姿勢になりやすいことがあります。これはヨギボーに限らず、ソファや椅子でも同じことが起こりますが、心地よさが強い分、つい長く同じ姿勢を続けてしまいがちです。同じ筋肉が同じ姿勢で固定され続けることで、血流が滞り、こりとして自覚されるようになります。

原因③骨盤を安定させる支持性が確保しにくい

リハビリの分野には「シーティング」という、座る姿勢を考える視点があります。骨盤の安定、支持面の確保、体圧分散、長時間同一姿勢の回避が重視されます。ヨギボーは体圧分散には優れています。しかし座った姿勢では骨盤をしっかり支える支える力(支持性)は弱いため、姿勢を保つために腰や肩の筋肉が余計に働き続けてしまいます。「柔らかいから安心」とは限らない——それがクッション選びの落とし穴です。

この3つの原因はいずれも、座って作業する場面で起こりやすいものです。ヨギボーMAXに横になって休む場面とは、身体にかかる条件がまったく違うことに注目してください。

解決方法:座る・寝るで「役割」を分けて使う

ヨギボーを使うこと自体が悪いわけではありません。実際、メーカー公式でも、ビーズが体の形に合わせて動くことで体を預けてリラックスできる一方、座って使う姿勢では腰のサポートが弱くなりやすい場合があると説明されています。

ここで大切なのは、ヨギボーを「身体を預けて休憩するクッション」として使う場面と、「座って作業する場面」を分けて考えることです。

ヨギボーMAXのように大きなサイズで頭まで預けて横になると、頭から腰、足先まで体全体がホールドされて支えてもらえる姿勢が取れます。頭や首、肩、腰のすべてが個別に支えられているため、特定の部位だけに緊張が残ることなく、全身の緊張が抜けやすくなります。実際、この姿勢で休んだあとは、腰だけでなく首や肩が固まっているという感覚もあまりありません。これは、座位で問題になりやすい骨盤の不安定さや姿勢保持の負担が少なくなるためだと考えられます。

大切なのはサイズそのものではなく、頭から首まで十分に支えられているかどうかです。小さめのヨギボーでもクッションを併用して頭を支えられれば、首や肩の負担を減らせる場合があります。MAXが有利なのは、サイズが大きいことで頭・首・腰・足先まで一度に支えやすいという構造上の理由によるものです。

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一方で、小さめのヨギボーや、座った状態で頭が支えられていない座り方では、頭の重さを首や肩の筋肉だけで支え続けることになります。体は沈み込んでリラックスしているように見えても、首や肩はずっと働き続けている状態になり、緊張が抜けにくいままになってしまうのです。

座って長時間作業したいときは、ヨギボーを主役にするのではなく、デスクチェアを使い、ヨギボーは補助として取り入れるのがおすすめです。メーカー公式ページでも、ビーズクッションを補助クッションとして使う方法が紹介されています。例えば、デスクチェアの腰の部分にビーズクッションを置く、といった使い方です。ビーズクッションは体の形に合わせて変形するため、腰のカーブにフィットしやすいという特徴があり、これは椅子と組み合わせることで活かされます。

また、シーティングの考え方では、骨盤の安定と長時間同一姿勢の回避が重要とされています。どんなに良いクッションでも、同じ姿勢を続けないこと自体が、腰や肩への負担を減らす最大のポイントです。これは座る場面でも、ヨギボーMAXで休む場面でも変わりません。

「クッションに身を委ねる」と「クッションに支えてもらう」は、似ているけれど全く違う使い方です。大切なのは、今が「休む時間」なのか「作業する時間」なのかを意識して、それぞれに合った使い方を選ぶことです。

今日からできる具体的アクション

座って作業するとき

  • ヨギボーを長時間の作業椅子代わりにせず、デスクチェアを使う
  • デスクチェアの腰の部分に、ビーズクッションを補助クッションとして置いてみる
  • タイマーを20〜30分にセットし、鳴ったら一度姿勢を変える(座り方を変える、立ち上がる、伸びをする)

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休憩・仮眠でヨギボーを使うとき

  • サイズにかかわらず、頭から首までしっかり支えられているか確認する
  • 小さめのヨギボーや座った姿勢のときは、頭を支えるためにクッションや枕を追加して頭を支える
  • ヨギボーMAXなど大きめのサイズなら、頭までしっかり預けられる姿勢で横になりやすい
  • ヨギボーでくつろぐときも、ソファ座り・横向き・うつ伏せなど姿勢を時々変える。同じ部位に負担が集中するのを防げる。
  • 就寝前など長く使う時間帯は、肩や首を軽く回すストレッチを1分挟んでから移動することで、固まった姿勢をリセットする。

まとめ

ヨギボーは「身体に悪いクッション」ではありません。

むしろ、頭から足まで支えられる姿勢では、全身の筋緊張が抜けやすく、休憩や仮眠には非常に優れたアイテムです。これはサイズの大小そのものではなく、頭や首がきちんと支えられているかどうかによります。一方で、座った状態で長時間スマホやパソコン作業を行うと、骨盤が後ろに傾きやすく、首や肩、腰への負担が増えることがあります。

大切なのは、

  • 休憩・仮眠にはヨギボー
  • 長時間の作業にはデスクチェア

と用途を分けることです。また、ヨギボーで休憩・仮眠する場合は、

  • 頭から首までしっかり支える(サイズが小さい場合はクッションを併用する)
  • 姿勢を定期的に変える

といった工夫を、デスクチェアで作業する場合は、

  • 腰をビーズクッションなどで補助する

といった工夫を行うことで、それぞれより快適に使用できます。

ヨギボーの魅力は、身体を包み込んでリラックスさせてくれることです。その特徴を理解し、「姿勢を支えて作業する椅子」ではなく「身体を預けて休憩するクッション」として活用することで、その良さを最大限に活かすことができるでしょう。

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そして、くつろいだ後に残る肩や腰のこりには、ストレッチやセルフケアグッズで早めにケアしてあげることも大切です。「気持ちよく過ごした時間のあとは、身体にもちゃんとお礼を」——そんな気持ちで、肩こり解消グッズを取り入れてみるのもおすすめです。マッサージガンやストレッチポール、温熱アイマスクなど、自分に合った一品を見つけて、毎日の小さなセルフケアを続けていきましょう。


※本記事は一般的なシーティング理論および研究知見に基づく情報提供を目的としたものであり、特定の商品や症状への医学的効果を保証するものではありません。本記事には筆者の体験や個人的な感想が含まれます。効果には個人差があります。

参考文献・参考資料

  • Yogibo公式ブログhttps://yogibo.jp/blogs/life/260212
  • Effects of different seat cushions on interface pressure redistributionhttps://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4756009/
  • Seat Pressure Distribution Characteristics During 1 Hour Sittinghttps://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5447416/
  • Evaluation of wheelchair cushions by means of pressure distribution mappinghttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9810434/
  • Comparative study of pressure distribution at user–cushion interfacehttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19447532/
  • Systematic review of sitting furniture ergonomicshttps://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10988004/
  • 心理評価と体圧分布を用いたシートクッションの座り心地https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasis/29/0/29_5/_pdf
  • ソファクッションの硬さが人体に与える影響https://www.life.rd.pref.gifu.lg.jp/pdf/report-H22.pdf

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